心の癖

心の癖を認識して修正するのは簡単なことではありません。

ですが、自分自身に降りかかる出来事は全て、自分自身の心の癖がで引き寄せているのです。

周囲の環境を変えることばかりに意識を集中しても、他人には他人の現実があります。

誰しもが他人を変えて幸せになろうとすることは、エゴとエゴのぶつかり合いです。

これでは、幸せを遠ざける結果となってしまいます。

[以下引用]

快活さ、落ち込みやすさ、怒りっぽさ、穏やかさ、貪欲さ、寛大さなど、その人の心の特徴を表すものはさまざまです。こうした心の状態は、何度も繰り返すうちに、自分の性格の一部になっているものです。

日々の生活の中で、繰り返す考え――心の動きが習慣づいて「心の癖」になり、その癖とともに、人は自分の生き方を創っています。

私たちは、経験を知識にして心に刻んでいきます。

たとえば、くよくよと悩んだり、こだわり続けてしまう心の癖は、自分にとってとてもやっかいなもののはずです。

何かあるたびに、くよくよと悩み、こだわる以外の手段を学べなければ、こうした心の癖は手放すことができません。

子供が、何か新しいことを覚えていくときの様子を思い浮かべてみてください。はじめのうちは、道具をうまく使いこなせないどころか、正しい使い方さえわからないはずです。

でも、使い方を練習しながら繰り返していくうちに、楽々とうまく使いこなせるようになっていきます。

「心の癖」も同じです。

はじめは、おそらく自分で認識することすら難しいでしょう。

しかし、根気強く心の扱い方を実践すれば、そのうち「無意識の新しい心の癖」ができあがり、自分の自然な性格にしていくことができます。

身についてしまった習慣を変えていくことは、簡単ではないかもしれませんが、努力と実行は、確実に新しいあなたを生み出します。

文字の書き方を習っていない子供は、おかしなペンの持ち方で、間違った文字を平気で書きます。正しいペンの持ち方も、正しい文字の書き方も知らないからです。

正しく書けるようになるには、正しいペンの持ち方を覚えて、書く練習をしなければなりません。そして、練習を続ける努力と忍耐も必要です。

でも、きちんと書けるようになってしまえば、今度は、おかしなペンの持ち方で間違った文字を書くことは不自然です。わざわざそんなことをする必要もないでしょう。

心と人生にも、まったく同じことが言えます。正しく現実をとらえて生きていくには、正しく生きていこうとする努力と実行が必要なのです。

そしてそれが身についてしまったら、正しい考えで行動することのほうが自然で、過ちを犯すことのほうが難しくなってしまいます。

職人が修業を重ねて、熟練の技を身につけていくように、自分にとってプラスにならない習慣や考え方、心の癖をなおしていくには、意識して新しい習慣を取り入れて実行しなければなりません。

それを繰り返していくうちに、好ましくない考え方ややり方を、望ましい方向へと変えていくことができます。

分別のない考えや行動に馴染んでいるかぎり、間違いを犯すことは簡単です。欲が深く意地汚い考えで生きていれば、盗みや強盗に手を染めるきっかけは、簡単に見つかるでしょう。

しかし、善良な心を育てていたら、そのような悪事に手を出すことは考えつかないはずです。

[引用終わり]

結局、自分自身を変えることが、幸せに至る最短の道なのではないでしょうか。

他人を変えようとするのは、非常に困難で苦痛です。

しかし、自分自身を変えていくことは、とてもワクワクするし、達成感もあります。

幸福に通じる 心の品格

幸福に通じる 心の品格

  • 作者: ジェームズ・アレン
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: 単行本

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